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手帳ブログ

開発部

2015.12.22

書体のおはなし

手帳使用フォント

『ローティス』。
これはブラウニー手帳で使っている英文書体の名前の一部です。

さて、みなさんが手帳を選ぶ決め手はなんですか。
何を、買い求める基準にしているのでしょう。
好み、価格、色々あると思いますが、
カレンダーに使われている数字(タマと言います)の書体を
決め手の一つにしてみませんか。

今回、参考になるかわかりませんが、
ブラウニー手帳に使われているタマを参照して
お話してみようと思います。

半年手帳制作当初に厳選し、今も変わらず
ブラウニー手帳、本編のメインとして
マンスリー、ウイークリー、ワンイヤープロジェクトページの
月ダマと日ダマに使用しているのが、

Rotis Semi Serif 55

という、名前の書体です。

名前の中に「Serif(セリフ)」とあります。
一般的に英文書体で「ローマン体」には、「セリフ」があります。
Rotis Semi Serif 55は、ローマン体の一つです。

「セリフ」とは、なにか。
調べてみました。

serif/sérif/
名 詞〘印刷〙セリフ:欧文活字の始点または終点に見られるひげ飾り;

手帳使用フォント

の縦線の上下にあるような小突出線 とありました。

手帳使用フォント

Rotis Semi Serif 55は、ローマン体。
ですが、そのローマン体の特徴である、
セリフ部分が少ないのが特徴です。

手帳使用フォント

上記の書体は、セリフのついたローマン体のベーシックな書体の一つです。
本来、ローマン体にはこうした突出部分、セリフが下部分にも有るのですが、
Rotis Semi Serif には、ないのです。
この中性的なフォルムが、硬すぎず、柔らかすぎず、
視覚的に心地よいと思いました。
これが、ブラウニー手帳のカレンダーのタマに選んだ最大の理由です。

そして、ブラウニー手帳 サブフォント(ミニカレンダー・タイムポインター)に
使用しているのが、

Rotis Semi Sans 55

という名前の書体です。

ブラウニー手帳では小さい扱いになっているので、
この書体の姿をはっきりご紹介することができてよかったです。
こちらも「Sans(サンズ)」を調べてみました。

手帳使用フォント

sans/sǽnz/
前置詞サンズ:なしに, …がなくて

ローマン体に対して、
ゴシック体の部類に入る書体です。

では、そもそもゴシック体とは。

手帳使用フォント

 

ゴシック〖Gothic〗
活字書体で、縦横の線が均等な太さのもの。ゴシック体。ゴチック。

こちらは、一般的なゴシック体の一つ。
ご覧のとおり、ゴシック体の特徴は、
6や9のように一部細くなっているところは有りますが、
その殆どが一定の太さで形づくられています。

見比べるてみますと、
Rotis Semi Sansは、一般的なゴシック体と比べると、
まるい箇所に抑揚があり、ローマン体にも近いです。
こちらも中性的と思いませんか。

Print

大きくしてみました。
Sと数字の8を縦割りで半分にして向かい合わせてみたものです。
Rotis Semi Sansは、ご覧の通り均等ではないと分かります。

さあ、ちょっとRotis Semi Serifへ戻ってみて下さい。
Sや、oや、eは、
SerifもSansも同じとお気づきでしょうか。

この書体の面白いところであり、
最大の特徴と言えるでしょう。
お互いが混在しても、スムーズに見えるのです。

ブラウニー手帳では
英数字にこの2書体のみを使用しています。

文字を小さく扱うと、
細い部分が欠けたたり、消えたりします。
だからどうしても使い分ける必要があるのです。

使い分けているのに、はっきりとは分からない。
使い分けていることを、はっきり分からせたくない。
そう思う私としては、
本当に申しぶんのない書体です。
この書体の制作者に感謝です!

最後になりますが、
これから、手帳を選ぶ方の決めてのひとつになればと
綴って参りました。
手帳を手に取って、開いてみた時、
カレンダーに使われている数字、タマの書体にも、
是非注目してみてくださいね。