今日は2019年ブラウニー手帳 新色の中から、
ひときわ大人な雰囲気を醸し出すtoasted brown(焦茶)を紹介します。
チョコレートの焼き菓子“ブラウニー”のような色ですが、
焦茶色は江戸時代、お洒落な江戸っ子たちを夢中にさせた流行色だったようです。
江戸時代に流行ったといっても、古さは全く感じません。
完全な主観ですが、この色、どこか文学の香りがするのです。
歴史的建造物に入る大きな図書館なんかがよく似合いそうな、
知的な空気を纏ったお洒落なブラウン。
仄かな赤みも感じます。
− 西の空は急に深い焦茶色に変つたかと思ふと、
やがて落ちて行く秋の日が最後の反射を田の面に投げた。−
島崎藤村(著)「破戒」より
暮れゆく西空の色を「焦茶色」と表現した藤村。
すごいです。
「焦茶色」の空って、おい藤村…。
もうリスペクトしかありません。
文豪が思い描き言葉で表現したのもこんな色だったのでしょうか。
ちなみに2019年のラインナップには、
また違った夕暮れの空を連想させるakane red(茜色)という色も出ています。
2つの夕暮れをぜひ店頭で見比べて見てくださいね。
公式オンラインショップでのご購入はお早めに♪♪