今日は2019年ブラウニー手帳 新色の中から、indigo mouse(藍鼠)を紹介します。
銀鼠、源氏鼠、桔梗鼠、利休鼠…
日本の伝統色の名前の中によく登場する「鼠」。
江戸時代に粋な色として持てはやされたこれらの「鼠」色は、
時を同じくして流行した浮世絵にもよく使われました。
写楽や喜多川歌麿の描く役者や芸者、町人たち。
その人物の背景色はしばしば鼠色で、
唇に引かれた紅の色や着物の袂から覗く赤紅の鹿の子柄など
差し色として置かれた華やかな色との対比が際立ち、
洗練された空気が漂います。
幕府により倹約令がしかれたこの時代、江戸の町人たちは
着物の表地に鼠色などの地味な色、裏地には派手な色を使うことで、
制約の中でも上手にお洒落を楽しんでいたそうです。
単体で使えば地味にも思える鼠色は、
他の色と組み合わせることで互いの色を引き立て合う…、
それまで縁起の悪い色とされていた鼠色に目をつけ
流行らせた江戸の人々のセンスってすごいです。
余談ですが、グレーが印象的な画家といえば
20世紀フランスで活躍した画家マリー・ローランサン。
彼女が愛用したグレーをGris Laurencin
(グリ・ローランサン。仏語で“ローランサンのグレー”の意味)
とも呼ぶそうですが、
その絵画によく見られるパステルカラーとグレーの配色は
これまたとってもお洒落で洗練された印象です。
はい、答え出ました!グレーは地味?
いえいえ、究極の洗練色ですよー。
2019年の新色 indigo mouse(藍鼠)はグレーに藍色を数滴垂らしたようなブルーグレー。
他の色と組み合わせやすいことから、
お洒落なインテリアにもよく取り入れられるスタイリッシュで都会的な色です。
一緒に持つ文具や革小物なんかともコーディネートしやすそう。
新色検討段階から手帳部内でも人気だったこの色。
もう完売の予感しかしません(笑)
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