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手帳ブログ

ヨコタテLIFE

2020.10.07

わたしのブラウニー手帳の使い方 vol.1

ブラウニー手帳を使ってくださっている方へのインタビューシリーズ。初回は、クラシック音楽ホール「住友生命いずみホール」にて演奏会企画などをご担当されている菅原さんです。真似したくなるブラウニー手帳の使い方や、はじめての手帳との出会いなど、たっぷりお話をうかがいました。

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(手帳部)—本日はよろしくお願いします。

(菅原さん)よろしくお願い致します。

—菅原さんは普段、どんなお仕事をされているのでしょうか?

大阪の「住友生命いずみホール」というクラシック音楽専用ホールで演奏会の企画をしたり、音楽情報誌 『Jupiter(ジュピター)』の編集や制作をおこなっています。現在はホームページの運営もやっていますね。

—入社される以前から音楽がお好きだったんでしょうか?

大学では「音楽学」というものを学んでいました。聞きなじみがないと思いますが…。音楽そのものを学ぶというよりは、ひとつの曲が作曲家のどういう意図でつくられたのか、といったことを研究をする学問ですね。クラシック音楽だけではなくて、ポピュラー音楽だったりゲームの音楽など、研究対象は人によってさまざまでしたね。

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音楽情報誌『Jupiter』

「開いたら、全部が書いてある手帳にしたい」

—では早速ですが、ブラウニー手帳について伺わせていただきます。
最初は小さい方のレギュラー(A6サイズ)からご使用いただいていたんですよね。

はい。ただ、仕事柄メモをとることが多いので、サイズの大きいダイナリーを使うようになりました。ダイナリーだと書くスペースが広くて、いっぱい書けるなぁと思って。別のメモを使うというよりは、手帳に全部メモしたいんです。手帳を開いたらなんでも書いてあるようにしたいんですよね(笑)。

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—ちなみにどういったことをメモされているのでしょうか?

他のホールさんの演奏を聴きに行くことがあるので、どういった演奏会だったかをメモに残しています。その内容を後日ほかの人に伝えたり、今後の演奏会づくりに役立てたいなと。最近だと、他の演奏会ではどういったコロナ対策をしているかを書き留めたり、思いついたことをいっぱいメモしています。手帳に書くと、「その日の記録」として残るのがいいですよね。

「仕事とプライベートを、1ページに書いていても気にならない」

—ウィークリーはどういふうに使われているのでしょうか?

以前使っていた手帳が、目標を決めてそれを達成するためのTODOを立てるものだったので、その名残で TODOを中心に書いていますね。仕事とプライベートのことは向きを変えて使っています。1日1ページの手帳を使ったこともあったんですけど、それだと毎日TODOを書きおこさないといけないんですよね。それだけで15分くらいかかってしまって…。昨日できなかったことを毎日書き直すつらさがあったので、(一度に見渡せる)ウィークリーの方がいいなと。週にやることが見えるので。その日にやり残したことも、そのまま残しておいて次の日にやればいいかな、と。

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—なるほど。横向きの方がプライベートの予定ですね。

はい、家族の予定とかを書いていてます。二人の子どもがいるんですが、ちょっとでも時間を節約しないと自分のことが全然できなくなってしまって。家の予定と仕事の予定を分けて管理したいなと思ったきっかけでもありました。ひとつの手帳でそれをするのって結構大変なんですよね。仕事のことをやってるのに、プライベートのことが見えたりする。それがいいという方もいらっしゃると思うんですが、僕はそれを分けたくて。最初は手帳2冊で管理していたんですが、半年くらいで挫折しました(笑)。ブラウニー手帳はヨコタテになっていることで、仕事とプライベートのことを1ページに書いていても気にならないのがすごく使いやすかったんです。


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—ページの余白には、何を書かれているのでしょうか。

仕事に関する「その週にやりたいこと」を書いています。ここには、あえてプライベートのことは書かないようにしています。プライベートの予定って、ガチガチに決めすぎてもダメだし、とはいえ全く決めなかったら何にもやらないので。だから最低限やることだけを書いて、「それだけはやる」みたいな感じで。「1 日3つ」以上はやらないようにしてます。

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達成できる「TODO」づくり

—仕事のTODOはどんな風に管理されているのでしょうか?

タテに線を引いて、「絶対やること」と「できたらいいこと」を分けて書いています。左の絶対やることには時間をつけています。右側はできなくてもまあいっか、できたらいいかな、という内容です。IMG_5082

—なるほど、2つに分けているんですね。

企画部って、思いついたことをそのときにパッとやったりすることが多いんです。ルーティンもあるけれど、そのときに思い立って何かをすることが多いので、どうしても「やること」があふれちゃうんです。うまくそれを把握しないといけないけど、全部のTODOをまとめちゃうと追われてプレッシャーに感じてしまうので、もうちょっとゆるく管理したいなと。まぁ、ゆるすぎちゃったら怒られちゃうんですけど(笑)。

—やり終えたことは、線で消されています。

テレビ番組か何かを見ていたときに、出演している方が「手帳にやりたいことを書いて、やったらガガガっと消すのが快感なんだ」と言っていて。「よし、やってみよう」と。

—これだと視覚的な達成感がありますね!

(消すたびに)やった!やった!って気持ちになりますね。

—他のページはどのように使われているのでしょうか?

マンスリーには、大まかな予定を書いています。仕事とプライベートは向きを変えて管理していますね。one year projectには、締め切り日やホールの予定を書いています。主催公演の企画担当なので、演奏会の予定は全部書いていますね。会報誌のスケジュールも、ひとつのスケジュールとしてまとめています。あとは自分の予定と、家族の予定をそれぞれ分けて書いています。誕生日とか旅行の予定、子供の運動会とか ですね。

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「自分で考える手帳」

—手帳の使い方はずっとこのかたちですか?

日々試行錯誤してます。思いついたことをやってみよう、みたいな。最初は3つのブロックを午前・午後・ 夜で分けてたんですけど、あんまり自分のなかでしっくりこなかったんです。一日の予定にあまり重きを置いていないなぁということに気づいて。いまは絶対必要なことはその日のところに書いておいて、あとは TODOを追いかけていくやり方に落ち着いています。その日そのときでルールがどんどん変わっていくので、思いついたときに使い方を変える感じが「自分で考える手帳」だな、と思います。

—ペンや色の使い方にこだわりがあったりしますか?

基本的には全部フリクションなのですが、備忘録や家計管理などは消えないようにジェットストリームプライムを使ったりしてますね。ウィークリーでは、一番重要なことやTODOで絶対やるってことには赤を使います。その次に重要なものは青ですね。

—文房具自体もお好きなんでしょうか?

すごい好きですね。社会人になってからずっとLAMYのボールペンを使ってたんですけど、数年前に割れてしまって。すごいショックでそれ以来高いものは買えないっていう…。もう気軽に買えるのにしようと思っ て。でも紙が厚めで丈夫なので、どのペンでも書きやすいですよ。

研究心に火をつけた“手帳”との出会い

—ちなみに…スケジュール帳を持ち始めたのはいつごろでしたか?

小学6年生か中学1年生の頃ですね。年始めに文房具の福袋を買ったんです。変な小学生ですよね(笑)。そしたらその中にシステム手帳の本体が入ってて、「何これ?」って。

—本体だけが入っていたんですか?

そう、中身(リフィル)が入っていないっていう。親に使い方を聞いて、近くの文房具屋さんに行って中身を買いました。当時はクラスの友達に年賀状を送るためのアドレス帳を入れたり。…今思えば、システム手帳じゃなかったらそんなに使わなかったんじゃないかなって。システム手帳って組み替えられるじゃないですか。買って入れたり。小学生とか中学生に書くことってそんなにないですもんね。だから買って、入れて、満足、みたいな(笑)。

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—手帳の面白さに出会ってしまったわけですね

集める楽しみに目覚めたというか。自分で知ってることをだーっと書いて、それを友達に見せて楽しんでいた記憶があります。そのときから特撮、特にゴジラが大好きで。当時販売されていたゴジラの模型が、いくらで売られていて、どこの会社で売っているのかを手帳に書いて、それを眺めるのが好きでした。

―すごい“研究感”がありますね。音楽学に通じるものを感じます。

ゴジラ好きの流れで、大学でもゴジラの音楽を作曲した伊福部昭さんの研究をしていました。たとえば、1950年のゴジラって泣き声はコントラバスの弦を手袋でギーとやったのを逆再生してる…とか。少し前ですが、伊福部さんの没後何周年かで音楽特集がされたときに、ラジオ局から「ゴジラのこと喋れる人いませんか」と声がかかり、1度ラジオに出演したこともあって(笑)。ゴジラの音楽はこうなんですよ、みたいな話をしましたね。

—もう専門家じゃないですか!

(笑)

(ここからゴジラ愛を熱く語っていただき、お話が面白くて質問しまくる手帳部)

—すみません、思わず脱線してしまいました…。
あ、カバーのポケットもいろいろ入れてらっしゃいますね!

はい。これすごい便利で、予定表とかしおりなんかを入れさせていただいてます。しばらく持っておかないといけないものも、ここにあったら忘れないので。やっぱり何でも手帳に全部入れておきたいというか、ひとつにギュッとあつめておきたい性格なので。

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—ほんとうに隅々まで使いこなしていただいて、手帳部感無量です。
ちなみに、「もっとこうだったらいい のに」という点はありますでしょうか?

欲を言えば、ウィークリーの時間軸に、朝の時間帯…5時くらいからあると嬉しいなと。プライベートの管理のときに便利なので。

—時間軸、ぜひ参考にさせていただきますね。

でも、いろんなことが書けるので、たのしいなと思って使っていますよ!

—最後まで励みになるお言葉をいただいてしまいました。
菅原さん、本日はありがとうございました!

ありがとうございました。